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[コメント] 菊次郎の夏(1999/日)

北野映画のファンは愕然としていたりするのかもしれないが、初めて観た北野作品がこれなので、まぁこういうもんなのかな、と思ったり。ロード・ムービーとしてはこれで良いのではないですか。
BRAVO30000W!

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







久石音楽がかなり世界観を作り上げてしまっている分、その音楽と同等にこの映像を置いて観ないと違和感が出てしまうというユニークな作り。感覚派の監督ならではの作風なんでしょうな。

二三日と言っていたのにかなり長期間子供を引きずり回していたんだな。そこがキーポイントのような気がする。

つまりは、あの少年にとってはかなり衝撃的な事実を知ることになるわけだが、それだけに焦点を絞った“押し付けがましい”作品にしていない。ロード・ムービーという形をとって楽しいことも辛いことも寂しいことも嬉しいことも全て見せる。心が乾いている人、もしくは人生に物足りなさを感じている人、もしくはそう思い込んでいる人にはかなり感動できるのではないか、と。

人生そこそこ満足している人は、まぁ、たけし軍団の小ネタをスクリーンで観るという楽しさを満喫できればそれで良いのではないか、と。

映画は何も豪華なもの、説得力のあるもの、教訓になるもの、感動できるもの、でなければならないわけではない、ということを改めて思い知った気がする。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)緑雨[*] ペペロンチーノ[*]

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