コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ビリー・ザ・キッド 21才の生涯(1973/米)

ジェームズ・コバーン のカッコ良さばかり目立つ。
ざいあす

ペキンパーにしては叙情感あふれる作品。原題にもあるように、かつての友を追わなければならないパット・ギャレットの葛藤も見どころ。ヒゲのコバーンかなり渋くてかっこいい。対するクリストファーソンはやんちゃな感じは良いのだが、しょっちゅう裸を見せるわりに体がたるんでいてショボい。ハリー・ディーン・スタントンともども荒野の男らしくない軟弱なガタイにがっかり。

若き日のボブ・ディランがそれなりの味を出しているものの、彼の歌う曲(なんですか?)が再三のように哀愁の見せ場で流れるのがしつこい。ファンにはたまらないのかもしれないが、盛り上げがミエミエでいかんよ。

劇中で仲間も言ってたように、なんでコバーンがチザム側についてビリーを追わなければならなかったのかが、いまいちわからん。説明不足のおかげでラストでも涙腺はストップしたままだった。

派手なガンプレイも抑え目な作品だが、なぜか闘鶏シーンで得意のスロー使ったり、コバーンのベッドでの酒池肉林ぶりをなにげに見せたりなど、やはりペキンパーなのであった。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)ナム太郎[*] Santa Monica

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。