[コメント] 風と共に去りぬ(1939/米)
衣装、かくありなん。
まず何よりウォルター・プランケットによる衣装が素晴らしい。映画の衣装とは、さらに言ってしまえばファッション(被服)とはこうあるべきかとまで思わせるドレスの数々。
自由奔放な南部の大令嬢スカーレットが昼のパーティーに着るイブニングドレス、南部同盟支援バザーパーティーの華やかな衣装に混じってレットと踊るスカーレットの黒い喪服、敗戦によって没落したスカーレットが虚勢を張ってレットに会いに行くカーテンを仕立て直したドレス等々、どれもこれも素晴らしすぎます。
って、でも、本当はそんなことはどうでもよく(よくはないけど各分野の素晴らしさを挙げ出したらキリが無い)、観る人の好き嫌いもどうでもよく、この映画の何とスケールの大きいことか。
「映画史に残る大作」「不朽の名作」という言葉はこの作品の為にあるのではないでしょうか。あえて文語を使った『風と共に去りぬ』という邦題に負けない器の大きさ。
これが1939年の映画だということに驚愕。アメリカがちょっとだけ好きになりました。
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