[コメント] ガンヒルの決斗(1959/米)
まず冒頭数分の台詞の無い張りつめた雰囲気がいい。アール・ホリマンとブライアン・ハットンが、馬車に乗るネイティブの美女を認める場面。ゾクゾクする出だしだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ネイティブの美女が強姦され殺されるシーンの直後に夫・カーク・ダグラスの町での静かなシーンを対比させる部分だって悪くない。後半、ホテルの一室でアンソニー・クインと対決するシーンで見せる部屋の鏡の使い方なんてスタージェスにこんなことができたのかと思うぐらい上手い。炎上するホテルから現れるカーク・ダグラスのカットのスペクタクルにも目を瞠る。
アンソニー・クィンの愛人役・キャロリン・ジョーンズが中途半端に筋に絡みドラマを弛緩させる点だとか、カーク・ダグラスがアール・ホリマンを捕縛するシーンの安直さ(余りにも簡単過ぎる)だとか、難点も指摘出るがこのジョン・スタージェスは悪くない。もう1人の強姦殺人犯であるブライアン・ハットンが中盤から殆ど出番が無くなってしまい、どう扱うのだろうと思っていたのだが、ラストの駅のシーンできちんと絡んでくる。このあたりも良くできている。
#俳優ブライアン・ハットンは後にイーストウッド主演で『荒鷲の要塞』や『戦略大作戦』を撮る監督ブライアン・G・ハットンと同一人物。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。