コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] サイモン・バーチ(1998/カナダ=米)

何も言うことは無い。キャスト、音楽、脚本、映像、どれをとっても文句の付けようが無い百点満点の感動作品。それにしても、アメリカ映画に出てくる野球少年に、自分は弱い・・・(T_T)。
Pino☆

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ジョン・アーヴィングの原作(オウエンのために祈りを)が非常に優れていることは言うまでもないが、映画化したマーク・スティーブン・ジョンソン監督のアレンジメントも見事だった。美しい風景を映し出す映像構成センスはもちろん、60年代の音楽を交えながら、時にテンポ良く、時に情感豊かに話を進める音楽センスも素晴らしかった(この感覚は、後に同じくジョン・アーヴィングの『サイダーハウス・ルール』を映画化したラッセ・ハルストレム監督にも通じるものがある)。小説とは、微妙にストーリーが異なる部分があるが、これは、これで素晴らしいと思う。いづれにせよ、美しく感動的な構成だった。

 それにしても、アメリカ映画に出てくる野球少年に、自分は弱い。

 サイモンが最初にバッターボックスに入る支度をするシーン、罪悪感からサイモンが大切にしていたベースボールカードをジョーにあげるシーン、クリスマスの演劇を混乱させた罰として司祭からベースボールカードを取り上げられるシーン、最後にジョーとサイモンがユニフォーム姿で写っている写真のシーン・・・ どれも自然に涙腺が緩んでしまった。

 おそらく、アメリカ人にとって野球とは、夢や情熱そのものだからだろう。アメリカ映画で、小さな子供が一生懸命野球をする姿は、どんな役者の名演技にも適わないと思うのは私だけだろうか?

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ことは

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。