[コメント] 学校の怪談4(1999/日)
断ち切られるように喪われた未来。ずっと取り戻すことが出来なかった過去。後悔に囚われた哀しい怨念の中で、とってもかわいらしいヒロインの抱く希望が光を放っている。終始「水」をモチーフとした画面作りが夏向けの気持ち良さです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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観ている子供たちはきっと、明日にも自分も未来が断ち切られ、いつ何時「そっち」の世界に引きずり込まれるのかもしれないと言う恐怖におびえるのですね。大人達は、過去の人生の後悔が、浄化される事に安堵と感慨を覚える気がする。
途中で、いっしょに観ていた黒沢清好きの旧友に、「そんなにずっと怖がってるのを、映画作った人達が見たら、きっとうれしく思うだろうねえ・・・」と、しみじみ言われてしまいました。に、人形ネタとか弱いのよ・・・。「悪魔くん」のマネキン頭の回のトラウマで・・・。
『ジョーズ』『悪魔の手毬唄』『復活の日』などのデジャブが時々あって、パクリではなく、ご愛敬と努力の跡を感じる。
ずっとシャツを頭からかぶっていたジャミラ君(←勝手に命名)が地味にいい。ボウシ持ってないんだね・・・。
ゼイタクを言うと、ちょんちょんちょんと、軽くムダをとって、あとちょっとスッキリさせた方が好みのテンポです。
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