[コメント] 宇宙大戦争(1959/日)
高評価が多い中、勇気を持ってあえて言いたい。「円谷英二さん、妥協ラインが低かったんじゃないですか?」
創られた時期を鑑みれば、もちろん高い評価が与えられるだろう。ちゃんと盛大な宇宙戦争もしている。だが、昨今のSFXてんこ盛りの宇宙戦争を見せられては正直、そのウリの特撮がショボ過ぎる。
そりゃあミニチュア特撮は、ある意味CGよりも根気のいる仕事だと思う。
だけど円谷英二さん、妥協ラインが低かったんじゃないですか?
ロケット部隊の発射時にフラフラとブラつきながらリフトアップしていく機体もあるし、
敵味方とも円盤・宇宙船の吊り糸が丸判り。
円盤からの反重力光線によって破壊されるビルに予め亀裂が入っていて、「あっ、ここから吹き飛ぶんだ」って丸判りでした。
それよりなにより、絵ですよ”絵”!宇宙空間がマット画というのはそれは許しますよ。でも・・・、
ニュースでキャスターに紹介される「パナマ運河航行中の船舶が岸壁に乗り上げる」「ベニスの水が氷となって立ち上る」といった世界各地の惨状が”絵”! そのキャスターの背後の窓外のニューヨークやローマの街並みも”絵”!
月の背景は手前は模型だけど、奥の方が”絵”!
地球も模型ではなく立体感の無い”絵”!
そりゃあ、食傷気味のCGよりはミニチュアを使っての特撮の方が手作り感があり魅力的だと言えます。『ラドン』の博多の街の様に、今回も東京のリアルな街並みを再現しています。でも俺的に”絵”は特撮とは言いたくないんです。
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