[コメント] ローマの休日(1953/米)
お恥ずかしながら、この年になって初めて観ました。ついでにオードリー・ヘプバーン出演作としても初です。
私は高校生の時、雑誌「スクリーン」を購読していたんですが、1月号の付録でオードリーのカレンダーがついていた事がありました。1、2月はこの『ローマの休日』のオードリーで、とても美しく、私は部屋に飾ってありました。ある晩、私が寝ていると、そのカレンダーがバサっと音を立てて落ちたんです。音で目が覚めてカレンダーが落ちているのを見たんですが、夜中だったので明日起きてから直そうと思い、また寝てしまいました。翌朝起きてテレビを見ていたら、オードリーが亡くなったというニュースが…!もうビックリして、それ以来何かトラウマのようになってしまい、オードリーの映画を見ずにこれまで来てしまいました。
全然関係ない話をしてしまいました。それがとある理由から、この作品を見る事になったんですが、これは・・・観る事が出来て本当に良かった。オードリーのこの可憐さと言ったらもう!美しい女優さんは沢山います。でもこんなに惹き付けられ、見ている間中とろんとなってしまう程に魅了された女優は未だかつておりません!本物の貴族ではないかと疑ってしまうほど凛としたその立ち居振る舞い、ピンと伸びた背筋に美しいウォーキング。この世のものとは思えない微笑み!プリンセス以外の何者でもないと思わせられたオープニングから、一転して無邪気な子供のように飛び跳ね、走り、拗ね、泣きじゃくる女の子になった時も、何も違和感を感じない。少々可愛く作りすぎかなーとは思ったけれども、そんなものどうでもいいと思えてくるんだから不思議。
またグレゴリー・ペックもちょっと待て!と。思わず一時停止したくなるほどのオトコマエで、こういう顔は趣味じゃないんだけど、本当に魅了されました。
映画を観ずとも数々の番組や雑誌で嫌になるほど見てきた有名な沢山のシーン。それが一つずつ繋がっていく爽快感もあり、本当に夢のような作品でした。
それにしてもどことなく『醜聞』を髣髴とさせるストーリーだなと思いました。『醜聞』からヒントを得たのではないかしら?と思ってしまうほど。「恋はスクーターに乗って」・・・大スクープじゃないか!
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08.07.26 記
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