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[コメント] 暴力脱獄(1967/米)

「WHAT WE'VE GOT HERE IS FAILURE TO COMMUNICATE」な話。
あき♪

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







反抗する事に理由など無い。 実際、ルークの周りの環境とか特に劣悪と言う程にまで酷くは無い。

人の社会で生きてる事なんぞ、退屈の連続。 人の言う事を聞くのが苦痛とまではイカナイけれど、何となくそれは退屈。 人から褒められようが、怒鳴られようが、何となく厭世的で斜に構えて生きてる者にとって、それは何となく押し付けられている様な感じがして居心地が少し気持ち悪い。

つまり、「WHAT WE'VE GOT HERE IS FAILURE TO COMMUNICATE」。 (↑このセリフはルークが脱獄で初めて捕まった時に、所長に殴り倒されて、 所長がルークを見下ろしながら囚人達に言ったセリフです) 意思疎通の失敗なのだ、ルークにとって、人に何か影響されると言う事のホトンドは。

だから、何となく人に打ち解けず、自己の主張も何となく抗弁する事も無く、 自分主導で何か面白い事を見せてやろうと言う、 言ってみればハッタリにルークは身を粉にして逸脱奮闘してしまう。 (当然そこがルークの魅力だ、ルーク的で無い人にとっては)

(まぁ普通こう言う事をしてしまうのは、酒飲んで腐っている時かな、大体私の場合わ。)

でもさぁ、そんなルークだからこそ、意思疎通がある瞬間にふとした拍子に見せる、 無邪気な笑顔が凄く良いと、ちょっとしたひねくれ物である私も思ってしまうのですよ。

(評価:★5)

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