[コメント] 運動靴と赤い金魚(1997/イラン)
臆病だから、不器用だから、「武士は食わねど高楊枝」だから、いつも貧乏クジを引く主人公一家。何故その一言が言えないのか?つまり→
アリ「ぼく、キャンプなんか行きたくないんです。運動靴が欲しくてマラソンに参加したんです!」
ザーラ「ねえ、その靴あたしのなのよ!」
お父さん「え〜、庭師の御用はございませんか?」
正直、貧乏家族の悲劇とは俺には思えないのだ。意地っ張り家族の、自分の掘った穴にずり落ちてしまいました物語なのである。みんな自分の欲求を口にするのがそんなに怖いのか?アッラーの思し召しで、有能な少年がいつも損をするワケじゃない。自分が悪いのである。
それとアリ君、キミはちょっと泣き虫すぎだ。イラン人は泣いてりゃすぐ同情してくれるような甘い人たちばかりじゃないだろう。まあ、お父さんが自分の職業も口にできないような臆病者じゃ仕様がないが…ねえ。
それにしてもイランの都市部は随分と発展しているのだな、と感心はした。もっとも、庭師として入っていったような豪邸に住んでいるのは一部の石油成金なのだろうけれども。
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