[コメント] 恋は嵐のように(1999/米)
デジタル技術による、経験の拡張。
スローモーションで雹が降ったり、嵐で紙ふぶきが舞っているのをバックに通常のスピードの演技が合成されているシーンなど。
現実には経験し得ない現象を(疑似)経験すること。
押し進めると、現実の規則からはずれた妄想が現実化せられるということ、つまりは人間の認識能力を拡張するに至るのか?
奇しくも原題は“Forces of Nature 自然の力”。
単に自然現象の影響によって物語が進むという表面的な意味しか考えられていないのだろうが、逆説的に、自然の強制に対して人間が自身の自由を獲得することとして、物語内だけではなく、その制作においても、天候の影響を考えずにはおけないシチュエーションを技術によって克服することによって体現しているかに見える。
※映画の内容については特筆すべきことが思いつかないので割愛。
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