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[コメント] 道(1954/伊)

ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)の行く末になんとなく不安を感じて、引きとめようとする女たちの気持ち。これって世界共通なのかも。
kazby

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







きっとろくなことにはならないだろうからと、口には出さなかったけれど、あのシスターも、サーカスの女たちも、そして私も。 修道院であれ、サーカスであれ、一人で、新しい道を見つけるチャンスがあった。 パフォーマンスを誉められたときの彼女の表情の生き生きしていること。

ザンパノ(アンソニー・クイン)にくっついていくのは、夫婦だと思っていたからか?ザンパノの添え物でいなくちゃならないけども、とにかく芸人として?母親の受取った1万リラのため? でも、本当にその先には何もないんだよ。

ザンパノと対照的に見える、綱渡りの彼。でも、この2人こそ同じ月の暗い部分と明るい部分だったと思う。 威張ってばっかりで、コミュニケーション下手なザンパノの気持ちを代弁してやるあいつ。 せめて、逆のことを言ってやって欲しかったよ。 ジェルソミーナが感じてたのはきっと、あきらめや、絶望に近いものだったと思う。 ジェルソミーナの選んだ道は、ただ悲しかった。

ザンパノの後悔なんかぜんぜん間に合ってないよ。行っちまいな。バ、バロー。

別な映画の*ネタバレ*注意!

話はよく似てても、アンソニー・クインと、『ギター弾きの恋』のショーン・ペンって、体臭がぜんぜん違う気がしておもしろい。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] Linus[*]

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