この映画を観て、誰でもジェルソミーナを好き、そしてサンパノを嫌い、こう思われるはず．この映画を観て、好きな心と嫌いな心を感じる．この事を言い換えれば、ジェルソミーナの姿を通して好きな心を描き、サンパノの姿を通して嫌いな心を描いていると言える．もう少し言えば、ジェルソミーナを通して、好きな心で考える生き方を、サンパノを通して、嫌いな心で考える生き方を描いている、と言える．

嫌いな心で考える生き方、それは暴力に繋がり、サンパノは、その結果として、二人の人間を死なすという過ちを犯した． サンパノのような考え方、つまり、嫌いな心で物事を考えると、この様な間違いを犯す事になる．ジェルソミーナのような、好きな心で物事を考えなければいけないのだ、この映画、こう言っているのね．