[コメント] マトリックス(1999/米)
荒唐無稽な作品?!いやいや、実は奥深いテーマが隠されている作品かも。それはオンラインRPGが世界を席巻した時にこそ見えてくるのです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
仮想現実の中で、何処の誰だかが分からない仮想の人物達と交流し、冒険をするオンライン・ロールプレイング・ゲーム。近々発売されるファイナルファンタジー11も、そのオンラインRPGのひとつです。
決してオンラインRPGを否定する訳ではありませんが、将来、現実から逃避して仮想現実のRPGの中でしか他人と交流を持てない人間が増えた時、それはマトリックスの世界でしか生きられない人間と変わらないのではないでしょうか。
社会で生きる上では人間関係は切っても切り離せないものです。それは自分自身に責任を課すと言う事でもあります。しかしオンラインRPGの世界の中では、人間関係を失敗しても責任を負う事もなく、又、違う人達との関係を結べばそれで解決です。
「自分自身の素性を隠せる気楽な仮想世界」が良いのか?それとも・・・、
「責任を持たなければ社会の一員として認められない現実世界」が良いのか?
このテーマが『マトリックス』の意図するところと言っても過言ではないかもしれません。将来は、もっともっとネット社会が発展するでしょう。そして、その仮想現実に浸る輩も増えるはず。それに対する警鐘と思えば『マトリックス』は素晴らしい作品と言えるかもしれません。
本当かなぁ・・・・?(笑)
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