衝撃の結末で話題になったが、それを知ってからでも、いやむしろ知ってからの方が役者たちの演技や細部の描写に心洗われた。

愛する息子を理解できない母、愛する母に心を打ち明けられない息子、そんな二人を懸念してブルース・ウィリスは現れたような気がした。天国に待ってくれと頼み込んだのかもしれない。

せかせかした映画が多い中、時間の流れが淡々としていて心地よかった。その流れは、もしかすると、死者の感じるそれと軌を一にするのだろうか。