[コメント] 終身犯(1962/米)
鳥という従順な生物と接して学ぶことで人間の生きる仕組みを理解していく男の強さ。人は心が腐らない限り次々と出てくる苦難に打ち勝ち続けられるのだというのを証明した作品。
作者は刑務所の抱える問題点、再犯率の高さと規則が絶対社会な刑務所における囚人の扱いの酷さ、つまり囚人の名誉と尊厳を尊重した更生プログラムの不備をこれでもかと言わんばかりに突きまくっている。だが、本当に見て感じて欲しいと思っているのは恐らく隔離房で一生を過ごす彼の「強さの源は何なのか?」だろう。
その強さの源と彼の思っている事を理解した上で作中で示した問題の取り組んで欲しいと思っていると私は感じた。
ちなみに今現在でもヨーロッパの再犯率は80%で日本の再犯率は40%で、なんと86%の犯罪が再犯なのがアメリカなのだそうだ。映画を見るだけではなく感じ取って行動に起こしていく事、これ大事。
2002/8/3
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