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[コメント] DEAD OR ALIVE・犯罪者(1999/日)

ノートにびっしり「殺す 殺す…」と書いたりしてるひきこもりがちな中学生男子の妄想日記のようだった…。
mize

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 恥ずかしい過去の話。10年ほど前『狼/男たちの挽歌・最終章』や『ニキータ』などの銃撃シーンに刺激されて銃に強いあこがれを持った時期があった。ゲーセンでは必ずチャレンジ。射撃のセンスがあるように思えた。実際に撃ってみたかったけどサバイバルゲームには抵抗があるし機会もないので妄想だけが膨らんだ。ゲームの設定のように、SWATや警察官のような正しい目的で撃てたら、と思っていたが…そもそも「銃を撃ちたい」という願望自体が正しいはずもなく、結局この映画みたいに破壊しか呼ばない空しい欲望だと気付いた(そして醒めた)。

 この映画にまんべんなく散りばめられた暴力描写を見て、過去の自分への強烈な自己嫌悪で目を逸らしたかった。とはいっても、この映画にそういうメッセージがある訳でもなく、監督は嬉々として無駄な死をスタイリッシュ(?)に描いている。その姿がさらに自己嫌悪を呼んだ。※コメントにある中学生は自分のことではないです。あくまでもイメージです。…でもよく考えたら似たようなものだったって事かなぁ…なんにせよ自己嫌悪。

 TV放送に際して映画の最後に監督からメッセージがあった。「みなさんラストシーンはどうでしたか?俺たちにだって地球の1個や2個はぶっつぶせるぜ!という意味を込めたんですが…」というような事を言っていた。ちっぽけな自分にもデッカイことが出来る、というメッセージ自体は良いのだけど、それがどうして破壊という形になるのか、と憂鬱な気分になった。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ねこすけ[*] HW[*] ババロアミルク[*] Kavalier

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