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[コメント] 白夜(1957/伊=仏)

「幸せな日だけ目を覚ますお伽話の主人公にしてあげたい」「恋する男を信じるな」。
なつめ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラスト間際はマストロヤンニの恋のささやきオンパレード。しかし、予想はしていたものの、やはり、語らない者にもっていかれてしまった。

ナタリア、彼、そしてマリオ(マストロヤンニ)の3人がひとつの画面の中におさまるそのシーンの構図の残酷さ、そして、彼の視点からはマリオが見えないのだと気付く安堵。それは、マリオに同調して涙ぐみ、かつ、ナタリアたちの再会に涙した私の心の矛盾と一致している。

ナタリアの勝手さに頭に来ていてはもったいないのだ、と気持ちが切り替わるほど、マリオのせつなさとモノクロームの美しさ(特に雪!)がしみてくる映画だった。最後の最後には、マリオが小さくなってゆくシーンに犬だもの。弱ってるときに優しい気持ち差し出されると弱いんだよ! やられました。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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