[コメント] さよなら子供たち(1987/独=仏)
美しい映画である。そして、...
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映画を見終った人むけのレビューです。
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美しい映画である。そして、悲しい映画である。「反戦映画」である以上に「友情の映画」である。
二人の少年の間に芽生えた友情。その描写がなんともいえない美しさを湛えている。戦争下という舞台が二人を冷酷にも取り囲み、まるでこの友情が海に浮かぶ孤島であるかのような、脆さ悲しさを引き立たせている。二人の間に幾度となく交わされる視線が、言葉以上の深い絆を感じさせる。
そして、別れの時。戦争のせいで無惨にも引き裂かれることになる二人の絆は、いつまでも観る者の心に苦くも美しい思い出となって刻み込まれることであろう。
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