コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ファイト・クラブ(1999/米)

本来P.T.A.向きの話だったかもしれない。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







公開時以来20数年ぶり鑑賞。正直、再鑑賞して評価下げる。 ブラピの魅力と流麗な語り口にだいぶ騙されてた気がする。あ、ファイト・クラブのメンバーと一緒だ。

「流麗な語り口」で思い出したんですが、この映画が製作・公開された1999年には『マトリックス』もあるんですよね。ある種の技術革新・映像革命が起きた年のような気がします。この映画、画面(えづら)の見せ方が新鮮だったんですよ。

町山智浩が『仮面/ペルソナ』からの引用を指摘していて「なるほど!」と(つい最近)感服したのですが、ベルイマンと比較しちゃったらひどく幼稚に思えてしまう。比較するもんでもないんですけどね。

引用に関して言うと、私は『ゾディアック』を観た際に「デヴィッド・フィンチャーはヒッチコックの進化系」と評したんですね。随所にヒッチコックっぽさが感じられた。後の『ゴーン・ガール』の方が顕著で、『サイコ』を引用しているし、内容自体が『めまい』の本歌取りなんですよ。『パニック・ルーム』も内容は『裏窓』の本歌取り。そもそもオープニングが『北北西に進路を取れ』の引用ですし。

デヴィッド・フィンチャーは(デ・パルマほどでないにせよ)ヒッチコック好きという私の推測は『ヒッチコック/トリュフォー』で明らかになるのですが、今回『ファイト・クラブ』を再鑑賞して気付いたんです。

これ、『見知らぬ乗客』だ。

余談

内容に関して言えば、マクロの視点では消費主義や社会格差、ファシズム台頭の警鐘、ミクロの視点では自己に内在する暴力衝動なんてことが語られやすいと思うのです。 でも、そのテーマだったら、フィンチャーよりポール・トーマス・アンダーソン向きだったような気がする。誘惑してねじ伏せろ!

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ぱーこ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。