[コメント] ノスタルジア(1983/伊)
圧倒的に美しく、圧倒的に理解不能。
それが“母の思い出に捧げ”られた映画なら、なるほどワタシには捧げられていない訳で、その「他人の心象」が見事に描き出されていればいるほど、理解不能になるのは当然といえる。
例えば推し量ることはできたとしても、自分ではない他人の内面を「理解」することなどできようはずもなく、かといって、単に映像美を持ってして採点することは作品に対してあまりにも不誠実だ。かといって理解不能と感じるモノを最高として採点するわけにもいくまい。
「圧倒的に理解不能」であるにも関わらず、「独りよがり」という印象をまったく受けないところが、巨匠の巨匠たる所以か。
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