[コメント] 海の上のピアニスト(1998/伊)
自分の人生を船に置き換えてみたら・・・1900の気持ちが少し分かった気がした
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
映画を見終わった後、今まで生きてきた自分の人生を振り返ってみた。あの時こうしていたら・・・、あの時勇気を出して先に進んでいたら・・・きっと人生変わっていたはずなのに・・・。そんな場面がいくつかあったことにあらためて気づかされる。
映画の中で1900も人生の分岐点に立たされる。1900のとった行動は、1900のまわりの人々はもちろん、観客として見ている自分にも、「なんで?」と思わせるものだ。見ていてじれったくなってしまう。「人生が変わるのに・・・」
自分の人生も世界からみれば、ちっぽけなものだ。でも、そのちっぽけな人生から一歩踏み出して、新しい人生に進むことはなかなかできない。分かってはいるのだけれども・・・。1900となんら変わらない自分がそこにいる。
勝手な解釈だけれど、1900はそんな人生を生きている人たちに対するメッセージじゃないのかな。「一歩踏み出せよ・・・」っていう。映画のラストに出てくるみんなのすがすがしい顔を見ていると、そう思えてくる。
いろいろ考えさせられる深い話だけれど、ラストはすがすがしい「いい物語」。ティム・ロスの抑えた演技とそれを支える音楽、共演陣も最高。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。