[コメント] ゆりかごを揺らす手(1992/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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…っていうか、クレア、別にこれといって働かず普段はゴージャスガーデニングをしているだけであって、お前に子守が必要かよ!子守しながら出来る事が何かとあったように思え一番そこが落ち度かと感じる。ダンナと二人でお食事の時とかだけでいいような環境にありながら住み込みの女性を雇うのはどうかと強く思う。それにペイトンの身元調査ぐらいしろよ!マイケルは遺伝子関係の仕事をしているのであればなおさらだ!研究内容、特に論文を破くシーンであれをパクられたらどうするのアンタ!といいながら見事ハマってナンチャッテ深読みしてみました↓
「推論推測な稚拙深読み」_______
なぜクレアの所だけに来たのかとも受け取れるが、果たして被害に遭ったのはクレア家だけだろうか?前に住み込みで働いていた家庭が引っ越しとかでペイトンはクレアの家に来る前に他の家で仕事をしていたことを語っている。脚本がしっかりしているので、これはきっとペイトンはクレア以外の家に対しては逆恨み復讐が終了していたのではないだろうか。「六ヶ月後」というのもそれを象徴していると感じる。
それはマリーンがモット邸の写真を見てペイトンの正体を知らせようとクレアに連絡しようとしたが、クレアとはつながらず直接向かったシーンで他の家から学んだモットの手際でうかがえ知る事が出来る。クレアを仕損じてしまい早朝に温室に仕掛けた殺す罠が作動できずにいたところを、家に来たマリーンを温室に行かせてマリーンを殺しクレアも喘息の発作で殺そうとした所はその集大成といえ、また集大成だと言えるのは突発的に起きた事故のからくる計画の誤差を有利に運ぶのは実社会でもそうだが、場数を踏まないとたやすく出来ないものだからだ。
極めつけが子供を手なずけて自分の支配下に入れる手法も一種確立されたパターンといえよう。授乳シーンしかり上の娘エマに脅す同年代の男の子に対して脅し、しかりつける姿を見せる等はそれを示している。短期間で決着をしよとせず子供という外堀から夫マイケルの内堀、それに周りの友人に対しての工作と長期間で家庭崩壊という復讐が完成するようにプランを立てているのも前の家から得たものだと、女の性格は怖いものだと姉と母から教わった私は勝手に思ったりした(完)
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それにしてもソロモンの登場はミエミエであったがラストはハラハラドキドキものだった。もう伏線が至る所にあってソロモンがラストに登場間違いなしと思っていたら、ハイ登場!だもんなぁ。でも分かり易すぎだがチョットしたテクニックを感じたりする。それはソロモンの登場を見る者に対して理解させておきながら、ソロモンがなかなか出ないので「焦らす」「じらす」が出来ているからだ。見事に私は通販番組で紹介しているインチキ臭い洗剤を買いだめする人間のように作り手の思惑にハマり手に汗握りハラハラドキドキ感を満喫できてよかった。
基本的に良い意味で感情が怒ってしまう映画は5点献上しております。ハイ。
2002/7/13
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