[コメント] 宇宙大怪獣 ドゴラ(1964/日)
ゴジラやウルトラ怪獣といった「日本を襲うのだけれど。その脅威はいずれ去る」といった怪獣像を、地震や台風といった天災が頻繁にある「日本ならではの価値観」と捉える向きがあるけれど、かといってこれでは…… →
ストレートすぎて、それこそ捕らえ所が無い。
むしろ、その「捕らえ所が無い」ドゴラをあそこまで映像化してみせたことを評価するべきなのだろうけれど、「映画」は「映像技術」だけで成立するものではないだろう。
また、怪獣を理詰めで撃退するというプロットはそれ自信としてよくできているのだろうけれど、その分カタルシスは薄い。
怪獣映画に限らず、SFに期待されているのは荒唐無稽さだったり、唖然とするような仕掛けであるはず。その「仕掛け」が、ドゴラという生物の存在を創造したところで筆が止まってしまっていたのが残念。
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