[コメント] 暗黒街の対決(1960/日)
荒々しい毛筆のような三船の演技は、この映画で正解なのだろうか?
この映画だけなら多分正解なのだろう。
だが、この翌年に制作された、まるで同じ話の『用心棒』を先に観てしまっている。 そして、後に作られた大藪春彦原作映画も知ってしまっている。例えば『野獣の青春』の若き宍戸錠(<松田優作じゃないのかっ!)
つまり勝手なイメージが先行してしまうのだ。
『用心棒』なら、荒々しい毛筆のような三船がいいのだ。それ以外考えられなくなっている。 だが、大藪春彦の主人公は、もっとシャープなイメージがついて回る。 侍・三船の絶対的な強さではない、危険な香りを孕んだ自滅型の強さ。 そんなイメージをどうしても持ってしまうもんだから、違和感があった。
これは後に観た者の不幸なのだろう。
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