[コメント] アメリカン・ビューティー(1999/米)
美しいのは、真っ赤な薔薇だけじゃない
親を演ずること、子を演ずること。常識ある社会人を演ずること。イケてるティーンを演ずること。もはや誰もが何かしらを演ずることなしには成り立っては行かない社会。そうやって平衡を保っている秩序も、何かのきっかけさえあればもろくも崩れさってしまうほど儚い幻影のようなものだ。そして、それを知ったときに初めて、空虚に彷徨うだけの魂は結合する喜びを知る。レスターにとってそれは、家族だった。
様々なものに美を見出すことの出来る人間にとって、真っ赤な薔薇だけが美の対象なのではない。そして、美を見つけ出したその心も同様に美しかった、と思う
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