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[コメント] エル・トポ(1969/メキシコ)

映画についてわざわざ考えることはないのだけど、生活をしていて、ふと昔みた映画のことが思い出されることがある。そして、勝手にその映画が「ぼくに」伝えたかったことを感じたりする。
ALPACA

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画の冒頭のモノローグ

モグラは太陽を求めて穴を掘るが、地上にでると、目は光を失う (《mirror》さんのレビュー引用)は、

僕には、その目的のためにしているのに、それが無駄になってしまうよ。という無常観がしみる。 愛のため達人を殺そうとするも、最後の達人に、「無益だよ」とか言われて自殺されてしまう。そして目的を失ってしまって女に撃たれる。。これ。この無常観はすごい。そして第二部。

《ボイス母》さん引用の菊池寛てきお話であるところの、自分を殺したい息子に会うが、息子に「このトンネルを掘るまで撃つのは待ってくだされ」という流れ。息子とともにトンネルを掘って、掘って、そして、まさしく太陽をみたら、みんな死んでしまいました。って。。ああホントに無常。 暴力、生と死、フリークスで覆われたメキシコ映画の無常観。。世界観。きっとメキシコのせいなんだな。

そして、どうして、今、そんな世界に惹かれてしまうのだろう。というのは、こちらの物語だ。 映画は映画でしかないのだけど。

今(2002年2月末)、自分の体を通して感じたことは、「それでも、やり続けようよ。オオ!」ということなのだ。

って、そんな道徳映画だったのか。こいつは!

(評価:★5)

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