[コメント] 13F(1999/独=米)
わかりやすい多重人格の演技、時間と空間の大移動、小出しの世界説明などなど、B級SF「映画」(ならでは)の王道のお約束の数々に、どうにもうれしくなってしまいます。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ドイツ人スタッフが多いようですね、脚本が、みちみちと「机上の空論」を突き詰める感じがするのはそのせいでしょうか。オーラスのオチだけは、「ハリウッドスタイル」のストーリーに準じているのかな。原作小説は、不遇のアメリカ人作家のようですが、未読です。でも、「外見は同じだけど、実は中身は別の人間なんだよ〜!」とか、「おんなじ人間が、なんと別の時代に行っちゃったんだよー!」と言うシチュエーションは、「映画」、映像、しかもB級ならではの醍醐味、真髄だと言う感じがして、どうにも降参です(笑)。
それから、印象的なのは背景美術。「過去」のモブシーンや建築物の配置、ゆったりとした道路が走っている野原の上方からの景観。「現在」のビルディングの夜景の美しさなど。職人的な作り込み方は、けれん味がないゆえに「当たり前」に見えてしまい、地味な印象になっていますが、ずいぶん精緻だなあ、と感じました。(これもドイツ風リアリズム?←偏見?)「プール」のシーンの全体的な画面の美しさが好みです。
でもバルハウスが総指揮だなんて、なんだか不思議ですね・・・。>70年代にTVシリーズで、原作の権利を収得していたようですね。
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