正直ここまで面白いなんて思ってなかった。早速Part1もレンタルしに行かないと！。おもちゃたちには実は意志があって、こっそり動き回っていて…というシチュエーションはアンデルセンの「なまりの兵隊」などにも描かれる子供の時に誰しも思い描く世界。それをカラフルでスピーディーなアニメーションで見事に再現したディズニーには恐れ入る。多少このハイスピーディーさと絡まるコミカルなギャグや、おもちゃの持つ哀愁感が子供たちが把握しているのかは疑問だけれど少なくとも大人の自分は大満足。もっと子供の頃に観たかった。おもちゃたちの敵に描かれるのがオタク風のおもちゃコレクターだったり、コンプレックスのあるおもちゃの老人だったりするのが、単純なわんぱく坊主とかに設定していなくて流石！。捕われたウッディを助けるべく珍道中繰り広げる仲間たちの呑気でマイペースでありながら、決めるとこはビシッと決めるくだりが最高。この仲間たちによるコラボレーション劇は往年の『わんわん物語』、『101匹わんちゃん大行進』なんかを彷佛させ爽快で楽しかった。もう一人のそっくりバズの、ちっとも状況分かってないズレっぷりや奇妙な動き、SW模したワンシーンは本気で笑っちゃいました。例によって日本語吹き替え版が素晴らしく、普段だとオーバー演技が鼻につきがちな唐沢寿明が飄々とウッディを好演。所ジョージは偽物バズを演じてる方が独特のおかしみ漂う。大塚周夫、三ツ矢雄二らベテラン声優が脇を占める。魅惑的なヒロイン不在（ジェシーは魅力が無い）なのが残念だけれど忘れがちな友情、前向きになる気持ち、優しさなんかをきちっと思い出させてくれる良品。