[コメント] フィツカラルド(1982/独)
キンスキーの怪演と共に狂走する映画に、実話前提であるが故に無軌道なストーリー展開にどう落ち着くのだろう不安感が相まって異様なテンションで鑑賞。
「オペラハウスを作る」なんてまっしぐらなオトコの夢が、決して狂いっぷりをダークな方向への転化させない。そして、その狂いっぷりは南米を舞台にした映画につき物の「原住民を教化してやるぜ」的なパターナリズムな表現までもを滅殺しているのだ。そして、夢に実現に向けて初対面の仲間達と一緒に冒険する過程での苦難の乗り越えやら友情の成立に、戦いに負けども男としての矜持を通したラストなんて物まであり、非常に爽快。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。