数々の障害を乗り越えてこの映画が日本にやってくるのをこんなに待って待って待ったのに，公開期間が銀座でたったの二週間だったのが許しがたし．危うく見逃すところだったぜ．本当はイーサン・ホークが見たかっただけだけど，それ以上のものがあって余りある作品だった． この映画がアメリカで評判高くないのは内容からしてよく理解できるが，日本では本来ならもっと広く受け入れられてそれなりの評価を受けてもいいはずだと思う．宣伝をもっと打つべきだったんじゃないか，配給会社は！　せっかく工藤夕貴という知名度もそこそこの女優が起用されていたのに，興行的に生かしきれていないじゃないよ〜．

そういえば，原作ではあの人の名前は「Kabuo」なのよね．映画では直されていたからよかったけど．これに代表される数々の単純な間違いや見方が，日本人の描きかたが・・・って批判される一因になっていることは間違いないだろう．でも，それでも，私はこの映画を推したい．日本人ならば，そういう点も含めて，一見の価値はある作品だと思うのです．