[コメント] 好色一代男(1961/日)
中村玉緒には男をその気にさせる妖しい美しさが漂うが、腕のところあれ、毛が生えてないか?
(原作読んでないので不明な所もあるが)世之介という現世を享楽する近代的なキャラクターを生み出したのが、西鶴の原作なのか、保造ちゃんの脚色なのかよー知らんが、若かりし市川雷蔵の持つ艶やかなイメージにぴったりマッチしてる。この作品の中で唯一の「生きているキャラクター」だ。
露骨なお上批判、日本批判は、たぶん保造ちゃんが付け加えたのだと思うが、直截的な表現を使わずしてズバリ対象に切り込むのが得意な彼にしては珍しい。ハズレ作品のない職人的な監督と思っていた保造ちゃんだが、やはり試行錯誤繰り返しながら映画作りしていたんだねえ。
ラスト女護島を目指す所は、文章なら1行ですむ所だろうが、映像にされるとハイハイご苦労様、って感じだった。
60/100(01/10/07見)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。