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[コメント] ロゼッタ(1999/仏=ベルギー)

荒削りな表現の少女の中に垣間見える複雑な心情。それを繊細な視点でしっかりと捉えている。作品から匂いたつ瑞々しさと力強さ。近年稀に見る名作!!。絶対に観てほしい!。
TOBBY

ロゼッタの佇まいがすべてを物語っている。逃げようの無い現実は痛々しい。けれど上手く行かない日常や貧しさを角度を変えたりせずにしっかり真正面からリアルに描ききる潔さ。非常に力のある監督だと思う。タイトル・ロール演じるエミリー・デュケンヌも名演。彼女の荒らしい態度に出てしまうもどかしさや、葛藤、彼女を取り巻く家庭環境や人間関係に痛みを感じ、切なくもなるがラストで鮮やかに希望を描ききったダルデンヌ監督は見事。彼女のしっかりと大地を踏みしめる太い足も人間の根源的な力強さを主張していて胸に迫る。困難な人生をも力強く突き進めると彼女を通し観客が確信できる爽快な余韻。最近の俺の個人的ベスト3にず〜っとランク・イン。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジェリー[*]

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