[コメント] 河内山宗俊(1936/日)
喜劇を悲劇に一転させる手腕は凄いとしか言いようがない。チャンバラシーンのBGMにはブっ飛んだ
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まさかこんな(と言っては失礼か)時代劇にチャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」が使われるとは夢にも思わなかったので思わず耳を疑った。(黒澤とかもよくクラシック使うけどこの映画にはそんな予兆が微塵もなかったから唐突に流れた感じがしていっそう驚いた。) 少し音がショボいけど間違いなくチャンバラアクションにピッタリ。なんという選曲センス!
それによくよく考えれば、登場人物の勘違い(弟が先走って人殺し)や偶然(刀の柄が回りまわったり、弟が花魁と心中を図って生き残ってしまう)が引き起こす悲劇的な結末(宗俊の奥さん殺害され、宗俊自身も死ぬ)という意味で「ロミオとジュリエット」に通じるところがあり、これ以外の選曲は考えられないという結論に至った。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。