[コメント] 吸血鬼ノスフェラトゥ(1922/独)
今なお吸血鬼映画の決定版。写真構図の不安定さ、影の活用、ゴシック的ではない町並みの予想外の写実性、類縁的イメージとして登場する山犬、ペスト菌、ねずみ、食虫植物。吸血鬼イメージの植え付けのためにムルナウの施す仕掛けのつるべ打ちの確かさに目のくらむ思いがした。ところで、
「怪物が棺桶の中から見た景色のシーンがあった。主観ショットの初期例でしょうか」というコメントをかつて書いたのであるが30年ぶりに見直してみると、そういうシーンがない。穀倉に人物がうずもれて死んでいくシーンもない。何の映画と感違いしたのだろうか。
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