[コメント] エリン・ブロコビッチ(2000/米)
ソダーバーグのあっさり味がとてもよい。ぐりぐり押さない。でも、そのぐりぐり感の欠落は同時に物足りなさともなる。
なんというか、博打感覚が足りない。
オスカー受賞のジュリア・ロバーツさんは、「これまでのイメージを払拭する」罵り言葉(swearing words)陳列での受賞だろうか。でも、アルバート・フィニーに助けられてこそ光っている。というか、彼がいなかったら、彼女のブロコヴィッチはただうるさいだけの下品なオンナで終わったと思う。
モノホン・ブロコヴィッチさんはかなり迫力ありそうだ。彼女が機関銃のごとく、それこそチャールズ・ブコウスキのノリで罵り言葉を大判振る舞いしたら、すげえ、こええだろう。これはこれで、おそらく鑑賞には堪えられないだろうが。
ということで、このバランス感覚はとってもうまいなあ、と思う。
しかし、ロバーツに言わせたのに編集段階でカットしたというC言葉。そのへんにギャンブラー感覚の欠如を嗅ぎつけるのだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。