[コメント] マルコヴィッチの穴(1999/米)
コントロールフリークという現代にはびこる万物操作主義者のなれの果て。
努力をすれば自分が変えられる。高みに上るためには自分をとりまく環境を変えることすら辞さない。そんな「なんでも思うがまま」でないとマンゾクできない人間は、おそらくは自分自身すらも演じてしまうのだろう。
人形使い、人間におきかえたマリオネット。彼らはとにかく、なにかを操作・操縦していないとダメなのだ。運転手は僕だ、車掌も僕だ。自作自演の「ぼくの人生」。
でも、たったひとつだけ、変えられないことがある。それは不測の事態、つまり運命。
とってもコワーイお話、と思いませんか。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。