[コメント] マルコヴィッチの穴(1999/米)
カトちゃん御用達の小道具が、引退ぎみだったワイルドシングを更にワイルドにしていたのを見るにつけ、コントの域だったと思う。自分が何を期待し、消化不良だったのかと言うと…
「同じ構造の脳を持つはずの人間同士でさえ、例えば、魂を交換できたとしたら、それぞれ想像を絶する世界が見え、聴こえるはずだ。」講談社・岩明均「寄生獣」第十巻
自分の自我と他人の自我、自己と他者の境界が曖昧となり、果ては溶け合う臨界点や、他人の思考が自分の思考に雪崩れ込んでくる危うさのようなものを期待してしまい、この映画はなかなか本題に入らず、そのまま終わってしまったような気がした。
この映画が、提供してくれたのはジョン・マルコビッチ の顔をしたアバターに他ならない。
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