[コメント] グラディエーター(2000/米)
コロセアムでの剣闘の再現としては素晴らしいが、古代ローマのわりには少々小綺麗に整いすぎてて、これが中世或いは19世紀くらいのお話と言われても通用してしまいそう。
復讐劇としての骨格はしっかりしているので高揚感はある。が、例えば、ホアキン・フェニックスの屈折感の根底に何があるのかだとか、ラッセル・クロウが激しい怒りを抑圧する理由だとか、コニー・ニールセン母子の作劇上位置付けの中途半端さだとか、もうちょっと描き方を工夫せいよ、ということろが散見されて、どうにも乗り切れない。
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