[コメント] キャット・ピープル(1942/米)
全ては潔癖症のシモーヌ・シモンの幻覚かも知れないというニュアンスが素晴らしい。黒豹が好演。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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一方、角出す女の本性みたいな俗な解釈を許容する処がやや鬱陶しいという気もする。肝はセルビアなのかも知れない(当時はナチスに占領されている)が、B級映画につきどうでもいいのかも知れない。戦前すでに精神分析がアメリカに上陸しているのも確認できる。
恋敵のジェーン・ランドルフが夜道を追跡される件から俄然盛り上がるのであり、突然反対側からやってくるバスが凄いし、続くホテルのプールでの延々たうる立ち泳ぎも凄い。そしシモーヌ・シモンの変身が素晴らしい。精神科医のトム・コンウェイとのキスから離れたシモンのアップに徐々に影が差し、キャメラを外した視線がフォーカスの調整で潤んでゆき、そのまま進み出てフレームを外れ、次のショットは影のアップなのだ。
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