人質になった子供二人の命と引き換えに、降伏するという人命尊重の考え。このバランス感覚が絶妙です。

そして降伏したのをいいことに、すかさず全人類を皆殺しにしようとするバイラス星人。だったら降伏もなにも関係あったもんじゃない。

ガメラが暴れる場面はモノクロ映像の『大怪獣ガメラ』にセピア色をかけて色調を適当に変えて、どうせ子供が見る映画だからと手抜きを感じる。

訳の解らん理屈で宇宙船のメカニズムを見抜いて見事脱出。出し抜かれた腹いせに、地球征服なおざりにしてその小学生をガメラに「殺せ」と命令をする。バイラス星人さん、喋り方は冷静のようでも、熱くなり過ぎでは？

約束不履行。手抜きオンパレード。悪戯励賛。無免許運転奨励。保護者の危険行為容認。見ず知らずの場所で飲食行為。少年の安易な憶測がまかり通る事に世間は甘いよと思わせてしまう。・・・こりゃ、子供には教育上よろしくないですなぁ。