[コメント] あの子を探して(1999/中国)
これぞ、生きた学習。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ホエクーを連れ戻すために必要な費用、その費用を捻出するための労働量をみんなで計算するときの、子供たちの生き生きとした楽しげな様子!普段はやらされているだけの算数の勉強も、こうすりゃこんなに楽しい。「100−70=?」の計算はできなくても「100円で70円の買い物したらお釣りはいくら?」ってきかれれば答えられる子、いるよなぁ。そんなことを連想させられ、微笑ましくってしかたなかった。
そりゃぁミンジは最初ひどい先生だったけど、何といってもまだ13歳の少女、教師としての教育なんて何も受けていない子ども。それがいきなり「これがおまえの生徒だよ」って腕白どもの前に放り込まれるんだからパニクったって当たり前。生徒たちからカツアゲ始めたときにゃ「オイオイ」って感じだったけど、それもまた微笑ましいじゃないですか。
日本人には「金に執着すること=浅ましい」という感覚があるけど、中国では価値観が根本的に違うんだろうな。「美談」に逃げたような終盤の展開は、日本人の目から見ると違和感があるけど、中国の人の感覚ではあれこそ最高のハッピーエンドなのかも。
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