コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 英雄の条件(2000/米)

反戦の気運が高まるなか、あえて声を大にして言いたい。
FreeSize

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







僕は「軍人の誇り」とか、それに類するものが大好きである。

確かに戦争は忌むべきものだ。

しかし、戦争の引き金を引くお偉方(某国大統領とか)の意思と、最前線で勇敢に戦う男たちの意思は、まったく別物である。

これは別にアメリカ兵に限らず、太平洋戦争の日本兵や連合軍兵にも同じようなことがいえる。

なにかを信じ、その信じるものを守るため(国とか宗教とか)、そして自分の命を守るため、時に仲間の命を守るため、命をかけて戦う男に、間違っても「人殺し」とは言えない。

確かに、アメリカという国はいろんな意味で問題のある国だと思う。わがままで独善的、世界で最も危険な国といえるだろう。

しかしその責めを背負わなければならないのは、国の上にいる人間であって、戦場で戦う軍人では無いはずだ。

虐殺行為を楽しむ酷い人間もいるかもしれないが、少なくともこの映画に出てくる米兵は、誇り高く立派な男たちであると思う。

「たったの16分だ、あとは忘れた」というラストのセリフには、戦場に行ったことのある男にしかわからない悲哀さがあり、とても感動した。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)スパルタのキツネ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。