コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 英雄の条件(2000/米)

単なる米軍万歳映画ではないと私は思うが。ラストはちょっといただけない。。。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







元ベトナム兵と敬礼をかわすシーンはやりすぎ。そもそも彼を証人として登場させること自体やりすぎだが。

最終的にチルダース大佐側の勝訴になり、私もどっちかというとほっとした。ただし、何故ほっとしたかというと証拠隠滅した国務省官僚と恩知らずの大使という敵役がいたからであって、全面的に大佐の行動が正しかったといえるかはやはりちょっと疑問。

そもそもあの官僚の行動も不可解。大佐個人の犯罪にして国家の威信を守りたかったようだけど、群集が銃撃している証拠ビデオがあるのなら、それを盾に正当な戦闘行為であると主張すれば国家の威信も傷つかないと思うが。それができないのなら、やっぱり大佐の行動は責められるべきで、あの結論でめでたしめでたしってわけにはいかないんじゃない?

検事役の少佐が論証していた通り、威嚇もせずに銃撃したのは本当に正しかったのか。「戦場でそんなことやってられるか!部下の命が懸ってんだぞ!」とサミュエル・L・ジャクソンにド迫力で怒鳴られ、トミー・リー・ジョーンズにシブく諭されてしまうと、何となくそんな気にもなっちゃうんだけど…。群集も銃撃していたことは話の前半は観ている側にも隠されていたわけだが、それも要らん演出のような気がする。

ま、戦場(ベトナム、イエメン)のシーンも法廷のシーンも迫力があって目が離せなかった点は良かった。いろいろ考えさせられる問題作ではあると思う。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)山崎はるか tkcrows[*] HW[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。