これを素直にミュージカル映画と呼んでいいのかは分からないが、劇中の曲にこれほどノレたミュージカルは初めてだった（それも情けない話である）。もう"unclefucker"とかビッチ連呼の歌とか、サントラ借りて、どっかのサイトから歌詞見つけて印刷して覚えたいくらいだ。

日本では結構『サウスパーク』って知名度低い（現にこの映画の「無修正版」という文字を見て、「ふたり○ッチ」系統の新手のエロアニメと勘違いしたヤツもいた）し、「子どもにはイクナイ」ということでR指定かけられているが、逆に小学生くらいでは連発されるエロ単語やFワードを理解できる人は少ないのだから、むしろ日本でも親が観た方がイイような気がする。確かに表現は下品で下劣だが、序盤とクライマックスは小学生くらいの子どもの気持ちをそれなりによく表している（少々過剰なほど下品で下劣なところはあるが）作品だと思うから。

また、Fワードに挟まりながら垣間見られるマトモな台詞の中には、今の時代だからこそ心に響く部分もあれば、「オイオイ・・・」と思ってしまう部分もあり、英会話教材としてだけでなく、一本の映画体験としてもかなり重要なモノだった。素直に傑作です。