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[コメント] 未知への飛行(1964/米)

話としてはフィクションでも、描いているものは限りなくリアル。今から見れば簡素な作りだけど、俳優たちの熱演が、力ずくでリアリティをかもしだしてる。
Walden

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







■核抑止論

この映画には、核による均衡の怖さがぎっしりつまってる。

その1つが、反応時間の短さ。「これはコンピュータの誤作動なのか?」とスクリーンを見つめるその間にも、「破滅」への時は刻一刻と近づいている。 「もしも」があった時、人類に残された判断時間はわずかでしかない。

もう1つは、ラストシーンが端的に示したように、人類の「終わり」が、ある日突然やってくるということ。そしてその原因は、ほんの一握りの政策手決定者が、人々のあずかり知らぬ場所で下す判断による。核戦争が起これば、勝者はいないというのは、この映画が作られたとき以上に確かな事実になってる。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] クワドラAS[*]

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