[コメント] 禁断の惑星(1956/米)
劇場でリアルタイムで観たかった古典SF映画の名作。「哲学を可視化する」SF映画・TVドラマの原点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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個人的に無茶だけど好きなのは、IQが高くなった人たちじゃなくて、ハートが熱い船長が全ての謎を解いたところ。
かなり予算をかけているが、それでも足りなかった部分は台詞で何とか誤魔化しているのも、ある意味原点。今の時代なら、説明台詞を3分の1くらいにして、あとは全部映像化できると思うけど、たぶんリメイクとかしたらイチャモンつける人は多そう。
ロボット、外宇宙調査船、電磁バリア、高速トランスポーター、未知の古代文明などのほかにも、フードレプリケーター、3D映像、超巨大施設、思考による指示、レーザーガンなどなど、SF映画にはお馴染みの技術や設定の原点がここにある。
またアシモフの「われはロボット」刊行後の作品ということもあり、ロボット三原則がさりげなく取り入れられているところも素晴らしい。
ストーリーテリングに関しては様々な要因もあったのだろうか、かなり突飛な部分も散見されるが、それを補って余りあるアイデアの数々と「哲学を可視化する」SF映画の役割の起源を担う作品と言えるだろう。
まあ、お話自体はシェイクスピアの『テンペスト』みたいなもんだけど。
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