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[コメント] オータム・イン・ニューヨーク(2000/米)

R・ギアが盛りを過ぎてなければ、有無を言わさぬ説得力があったろうに。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







百戦錬磨のプレイボーイがウブな乙女に恋の手ほどきをしてあげるつもりがやがて本気になって・・・というありきたりのラブストーリーに、ヒロインの不治の病を絡めて深刻ぶってみせた。

手口がミエミエなのは構わないが、なぜ心臓病を患うウィノナがセントラル・パークの池に一人でボート漕いでるの?とか、なぜ初めのうち無口だったウィノナが途中から突然ペラペラ話し始めるの?とか、セックスは無意味だとか言ってたのに、浮気した理由は自分が臆病だからだとギアは言うけど、それって単に色欲(スケベなだけ)でしょ?とか、設定が安易でアラを探せばキリないけど、最大の欠点は、ギアがすでに「年取っても昔の若さを失わないダンディーな中年男」には見えずに、「“老境”の一番初めの部分に足を踏み入れたオヤジ」に見えてしまうところだ。ほんの1、2年前までは前者に見えていたのに(『プリティ・ブライド』とか)。

ウィノナはもっと若い頃から元気なさそうな感じだったから、実際に22歳くらいのときにこの映画が撮られていれば、(ギアもまだ若かったし)『プリティ・ウーマン』とまではいかなくても『プリティ・ブライド』くらいの作品にはなってたかもね。

70/100(01/02/11見)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)Myurakz[*] ミルテ[*]

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