[コメント] 17歳のカルテ(1999/米)
熱演のアンジェリーナ・ジョリーだけが絶賛の嵐を受けた中、今更言うに言えないけれど背中を押されたい人の為に敢えて言うならば、本作の彼女はウィノナ・ライダーら意欲を持って取り組んだ精鋭女優陣の抑えた演技があったからこそ好演として馴染んだのだ。
主人公であるウィノナ・ライダーの視点を中心に描かれていることは、無防備なまでに繰り返されるバストショットやクローズアップといった手法によっても明らかなのだが、そんな主人公の視点のもとでオーバーアクトとのボーダーラインギリギリをいくアンジェリーナ・ジョリーの演技を好演として素直に受け入れられるのも、自分の役柄、立ち位置をわきまえたウィノナ・ライダーら当時の若手精鋭女優陣の抑えた演技があってのものだと受け取った。
そんな役者陣の個性を最大限に生かし切ったジェームズ・マンゴールドの丁寧な演出も印象深い(あの音楽や『オズの魔法使』の使い方!)秀作である。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。