[コメント] バス停留所(1956/米)
頭が弱く人の良い流れ者の踊り子というマリリン・モンローの持ち役は、前作までのような単純な造形からさらに進化して、この映画では人間らしい複雑さを持ってくるようになった。製作スタッフがマリリンの持ち味をいかしつつ次に進もうとしているか真剣に考えている証拠だと思う。もちろん、マリリンのスター化とも関係があるだろう。ただし、個人的には、ホークス映画のマリリンのように徹底的に「異類」として描かれるほうが好き。
シネマスコープという悪条件の中ではフレーミングもうまく、カットの切り返しや演出も細かく、職人さんの映画だった。後半は舞台劇のような緊密さを見せる。
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